たなおろス。

妄想癖・脱線症と戦いながら、映画や本、世事について、思ったことを 棚卸し(たなおろし)するブログ。

2007年9月の読書

「有頂天家族」 森見 登美彦
「悪人」 吉田 修一
「騙されるニッポン」 ベンジャミン・フルフォード
「蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相」 池谷 薫
「ニセモノはなぜ、人を騙すのか? 」 中島 誠之助
「むかつく二人」 三谷 幸喜 清水 ミチコ
「独身手当―給与明細でわかるトンデモ「公務員」の実態」 若林 亜紀
「作家の猫」 夏目 房之介 青木 玉 常盤 新平 ほか
「古民具・骨董の楽しみ 四季の草花で彩る」
「グルメ探偵、特別料理を盗む」  ピーター キング 武藤 崇恵
「グルメ探偵と幻のスパイス 」 ピーター・キング 武藤 崇恵
「アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理」
「自家製酵母のパン教室」 高橋 雅子
「自家製酵母でパンを焼く―四季おりおり」 相田 百合子


有頂天家族 悪人 騙されるニッポン 蟻の兵隊 ニセモノはなぜ、人を騙すのか?

むかつく二人 独身手当 作家の猫 古民具・骨董の楽しみ

グルメ探偵、特別料理を盗む グルメ探偵と幻のスパイス  アガサ・クリスティーの晩餐会 自家製酵母のパン教室 自家製酵母でパンを焼く

なんだか食い意地全開のラインナップだな・・・・・(食欲の秋だし)。

  1. 2007/09/30(日)
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唐辛子女体盛対決

先日、マギー・Q姐さんが、やってくれました。
動物愛護団体PETAのキャンペーンガール。
姐さんがベジタリアンだったとは知らなかったが。

しかし、元祖赤唐辛子女といえば、忘れてはいけないのがペネロペ・クルス。

レッドチリといえばサルサ。サルサといえばラテン。ラテンといえばペネロペ。
ペネロペといえばブラジル映画「ウーマン・オン・トップ」。スペイン人だけど。

Woman On Top

赤唐辛子の香り・・・(って、どんなだろ?)
ニンニクの香りを活かすには潰すのが一番。ってなわけで大胆にグシャッ。
イザベルが作るブラジル料理は、スパイシーで美味しそう。

情熱の赤は女性を引き立たせる。どちらもセクシー。

Penelope Cruz & Maggie Q


PETAといえば、裸でデモしたり、インパクト重視の活動が目立つ。

しかし、マギーよ。これはいかがなものか?
マギー的にOKなのか?

私にはセクシーというよりギャグにしか見えないのだが・・・・


Maggie Q×The Ditty Bops

右はアメリカの女性デュオ、The Ditty Bops。
レタスとキャベツの違いはあれど、ビキニの下はThe Ditty Bops型の方が良かったんでは・・・・・PETAだからセンスは問えないけど。


ウーマン・オン・トップ オリジナル・サウンドトラック「Woman On Top」のサントラを持っている。
ボサ・ノヴァやブラジル音楽が好き。
しかし、最後の「Brazil」を聞くと、どうしても「未来世紀ブラジル」の方を思い出してしまうのが悲しい。
っていうか、テリー・ギリアムこそ、なぜにBrazil?


1. 花ととげ(パウリーニョ・モスカ)
2. ファルサ・バイアーナ(パウリーニョ・モスカ)
3. 最後の日没(レニーニ)
4. オブセサォン~さよならを言わないで~ポイズ・エ~花ととげ(マリア・クレウーザ)
5. イザベルの腕の中で(パウリーニョ・モスカ)
6. ベレケケー(ジェラルド・アゼヴェード)
7. エ・ドーシ・モヘール・ノ・マール(ドリ・カイミ)
8. 私の夢(パウリーニョ・モスカ)
9. アコルデイ(モライス・モレイラ)
10. シンザス(パウリーニョ・モスカ)
11. 星の大地(バーデン・パウエル)
12. ヴォセ~あなた~(シル・ファルネイとノルマ・ベンゲル)
13. ファルサ・バイアーナ〈ボサクカノヴァ・リミックス〉(パウリーニョ・モスカ)
14. ブラジル(ザビア・クガート楽団)

それにしても、匂いを嗅ぐのが似合うペネロペ。

Penelope Cruz

  1. 2007/09/27(木)
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シッコ・シック・ほとんどビョーキ

「政府が恐れているのは、国民が教育と健康と自信を持つこと。教育・健康・自信の3つを国民から取り上げること。国民の士気を奪えば、統制しやすい」
「シッコ」に登場するイギリスの元国会議員のトニー・ベンのセリフ。
つまり、ありていに言えば「国民に知恵をつけられちゃ困る(悪政がバレる)。シモジモの者は明日の生活の心配だけして、こま鼠のように働いてりゃいい」というわけ。

Sicko

「シッコ」にはアジアの国が出てこないが、ぜひ日本も取り上げて欲しかった。しかしながらムーアの常套手段として、アメリカの対極となるモデルのみ必要なのだから、アメリカを追随しようとする国を取り上げるはずも無い。そこで、アメリカの状況を、日本の未来予想図と重ね合わせて見てみた。

皆保険制度がないアメリカでは、HMO(Health Maintenance Organization)という民間の医療保険制度があり、保険適用の医療を受ける前にその会社の許可がいる。アメリカは医療費がメチャ高なので、保険が下りないと医療が受けられない人が多い。保険会社の許可が下りなくて治療が受けられず亡くなった男性、緊急を要するのに保険会社の系列の病院ではなくて受け入れ拒否され亡くなった子供、治療の途中で路上に放置される女性・・・等々。
保険加入時は保険会社も細かく調べない。しかし、いざ支払いの段階になると加入者本人たちも気づかなかった既往症を掘り当ててくる必殺アラ探し人なるスペシャリストが登場。結果、高い積み立てをしていたにも関わらず、多くの人が給付段階になって却下・解約されてしまう。

Linda Peenoまた、HMOは保険会社が医師に給料を支払うシステムなので、治療を拒否(=保険の支払いをカット)した医師にボーナスが出る。劇中、かつてHMOで働いていたリンダ・ピーノ医師が、公聴会でHMOの内幕を告発するシーンが挿入される。彼女をローラ・ダーンが扮してTV映画化(Damaged Care)されており、その邦題がズバリ「殺人保険」。

保険会社から治療の前後に厳しいチェックを受け、医師からも拒絶されてしまうアメリカの医療制度、あな恐ろしや。
このHMOを初めて導入したのがニクソン。驚いたことに、劇中、ニクソンの肉声によるHMO導入直前ぶっちゃけトークが流れる。(ウォーターゲート事件で没収された録音テープなのだろうか?)
ニクソン1971年2月17日。医療保険会社が儲かるという話を聞いたニクソン。その秘訣が「医療をカットした職員に報酬を与える」「患者へのケアが少ないほど利益が上がる」と聞き、ニクソンは「悪くないな」と。

ニクソン舌の根も乾かない翌2月18日。満面の笑みをたたえたニクソンが、「国民にとって必要な医療が必要な時に受けられる」と、HMOの導入を発表。いかに政治家が二枚舌の嘘つきか見本のようなホントの話。そして、必要な時に必要な医療が受けられない社会へと突入するアメリカ。

同監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」では、アメリカ人がいかに政府デッチ上げの恐怖にさらされて猜疑心のかたまりになっているかが描かれた。黒人の復讐がやってくると煽ったのが政府とメディアだった。そしてそれは根深いものとして今でも人々の潜在意識に残っている。(ナチスと同じ手法だけど、元を辿ればナチスがアメリカの白人至上主義を絶賛した)
今回のシッコで 同じ手法で政府が国民の恐怖心を煽ったものとして登場するのが、社会主義国家・共産主義である。1950年代のアメリカのTVで、社会主義国の機械化されたような人々の映像が繰り返し流される。今なら北朝鮮のマスゲームが使われるところだろう。社会主義は恐ろしい、民主化がいかに素晴らしいかを国民の意識に植えつけ、保険を国営化することは社会主義の始まりとの刷り込みを行う。

そこでムーアは問いかける。「社会主義化が怖い?ならこれは?」
そこで、図書館や郵便局を映し出される。
「いい制度じゃないか。つまり保険だって同じだろ?」。

相変わらずムーアは皮肉好き。私腹を肥やす政治家たちの表裏の顔を、トランプをめくるように見せつける。
Sicko極めつけは、表向き高齢者や障害者向け、その実、製薬会社が儲かる改革法案が可決されるシーン。後に揃って製薬会社に天下りする議員らの頭上に、彼らが受け取った報酬額を掲示する。当然最後は、最高額を引っさげてブッシュ登場!
彼らには、医療保険・製薬業界から多額の献金が渡り、年収数億円が待っている。
皆民保険制度を打ち出して戦っていたヒラリーも、結局献金を受け取って手を引く。

パターン(シーンの切り替え)が読めてくるけど、ムーアの映画は比較の集合体で成り立っている。9.11直後に盛大に称えられた消防ボランティアたち、反転して5年後、そのときの後遺症の治療費が払えず生活苦に陥っている彼ら、といった具合。
アメリカの比較として取り上げられているのが、カナダ、イギリス、フランス、そしてキューバ(グァンタナモ米軍基地)。休日をたっぷりとって人生を謳歌するヨーロッパ人、定年を過ぎても薬代を稼ぐために働き続けるアメリカ人。

指を2本切断し、高すぎる治療費に泣く泣く薬指1本を選んだ(ロマンチストな)アメリカ人に対して、指を5本を切断して無料で全部元通りにしてもらったイギリス人。
イギリスの医療制度は無料で、医者も国から給料をもらうのだそうだ。成果報酬型で医者が患者を治せば治すほど給料がアップする仕組みなので、医者のモチベーションも下がらない。患者は健康になり、医者は年収が上がる。医者は、保険会社の許可や患者の取捨選択や良心の呵責に煩わされることなく、とにかく目の前の患者の治療に専念すればいい。
アメリカの医者だって、好き好んで選り好みしているはずがない。そうせざるを得ない彼らの精神的苦痛は推して図るべし。イギリスの医師も同情していた。

そんな国に雇われの身のイギリス人医師の生活はというと・・・颯爽とアウディで登場(笑)。年収は2千万ちょっとだとか。
アメリカが税金が安いのは、大多数を占める国民のためではなく、一部の富裕層が幸せになるため。金持ちは医療費の心配よりも所得税の方が重要、彼らが優遇される制度が優先されるのだ。でも、イギリスは医療費がタダなのに税金が安い。これはどういう仕組みだろうか。実際は資金繰りが厳しいのではないかと思ってみたり。

おフランスでは、旅行好きのアッパーミドルの夫婦が登場。ムーアが税金がバカ高いのでは・・・と疑問を投げ掛けている割には税金については触れられず、生活の中で高いものとして夫婦が挙げたのが、フィッシュ、ヨーグルト(笑)。ここで実証したかったのは、税金苦に陥ってないってことなのだろうけど、ちと説得力に欠けるかも。
アメリカでは数字や統計をバンバン提示している割に、諸外国ではソフトフォーカスがかかっているのがムーア流。まぁ、アメリカのsicko加減を浮き彫りにするための手法でもあり、実際に投げ掛けていることは正しいのだし。

アメリカにいる両親を不憫に思い涙するフランス在住のアメリカ人。国から出向してきた家政婦(タダ)に子守だけじゃなく洗濯や人参のピューレを作ってもらうヤンママが、アメリカの育児ママに同情。医療費も大学の学費もタダ、有給休暇が最低5ヶ月(パートも)、産休半年、引越にだって2日。骨折した男性が有給3ヶ月を使って優雅なバカンス療養生活。・・・・とこれでもかというくらいフランスのお国自慢が続く。

そこで、在仏アメリカ人が、その理由を述べる。
「フランスは政府が国民を恐れている。アメリカは国民が政府を恐れている。その違い」
フランスは革命の国。フランス国民の熱いデモの様子が映し出される。

フランスの医者が自分の日産マーチを運転して病人の元に駆けつける。JAFのようだ(笑)。これ、本当だろうか。カメラが回っているから張り切っているのではなく?
一方アメリカで、車に衝突させられて意識を失い救急車に運ばれた女性が、救急車使用を事前申請しなかったということで保険が効かず高額負担させられる。
「意識を失っているのにどうやって連絡するの?」
また意識があれば、「頼むから救急車を呼ばないで(高いから)」と言う人も。

ラストは、ムーアの18番アポなし突撃取材(でもヤラセっぽい)。9.11の後遺症に悩むアメリカ人ボランティアたちを、アメリカが敵対するキューバへ。サプライズゲストとして、医師であるチェ・ゲバラの娘さんも登場。後遺症用の1万2000円の吸入器がキューバで6円と聞き、涙する9.11女性ボランティア。ただ、外国人がキューバに行って無料で治療できるかどうかは別の話(ムーアご一行ならでは?)。

さて、我が国日本。国民健康保険制度のある日本は他人事だろうか。2割負担から3割負担となり、その対象も拡大している。欧米化が止まらない。「シッコ」を観ると、医療保険の欧米化はなんとしても食い止めてほしい、と願わざるを得ない。
年初に観た「エンロン」では、アメリカの規制緩和による電力自由化が人々の生活基盤を脅かしていた。これだって、数年前に日本でも持ち上がっていたことだ。
騙されるニッポン」でベンジャミン・フルフォードは「操作しやすいテレビ漬けのアメリカ国民」を取り上げ、日本について「今、この国で始まっている悪循環はすでにアメリカで起きてきた出来事であり、日本は同じ失敗へと向かっている」と言う。さらに、「人は生活を圧迫されると生きていくだけで精一杯になり、余裕がなくなる。すると、政治的な活動への関心も薄れていき、わずかな息抜きを楽しむ意外は仕事をせざるを得ない。これは支配層から見れば、非情にありがたい状況だ。」と。
う〜ん、「シッコ」に登場するトニー・ベンと同じセリフ。

ところで、すっかり日本での市民権を得たメタボくん。これが胡散臭い。国民に肥満のハードルを低くして恐怖心を煽りつつ、生活習慣病予備軍たちに将来の医療費を警告。そして特定健康診査・特定保健指導を義務付ける。かなりのお金が流れる。
同時に国が認定する特定保健用食品(トクホ)が巷に溢れる。認定にはお金が掛かかるが、認定されれば売上に直結するので企業は我こそはと申請する。政府は儲かり、企業も儲かり、そこはかと漂う癒着や賄賂の臭い。
これって、前出のニクソンと同じやん。だいたい政府が早急に何かやるときにはウラがると思っていい。国民にとって本当に必要なことは50年でも100年でもほったらかし。急ぐ時は、アメリカの圧力が掛かっているか、利権がらみ。メディアに踊らされないようにしたい。

  1. 2007/09/25(火)
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ミス・ポターと宇宙人

ファンデーション塗りの基本はどこいった。

ミス・ポター
劇中、気になって仕方がなかった。

ミス・ポター映画は、水彩画を描く筆のアップで始まる。ブルーの絵の具を水で溶かし、筆を洗ったガラス瓶の水に絵の具が舞う。パレットで色を調合し、出来上がった色を画用紙にのせていく。
その後ポターが出版にこぎつけ、初めての印刷の立会いで幾度もダメ出しをするシーンがある。ボツになった紙にはポター独特の透明感が損なわれたドぎつい青が刷られていた。
実はこれまでの人生、それほど琴線に触れなかったピーターラビット。この映画を観て、今さらながら、絵本を読んでみたくなった。
職業婦人が社会的に認められなかった時代に、自分で手にした印税で土地や農場を買い求め、寄付と遺言で土地開発から自然を守り後世に残す。なんとカッコイイ女性だろうか。ビアトリクス・ポターのナショナル・トラストへの寄与や自然保護活動については以前から関心があったが、ラスト近くでその第一歩が描かれていた。その辺の活動をもう少し見てみたかった気もする。
お父さんはよき理解者、お母さんは・・・という点が、 ジェーン・オースティンの「プライドと偏見」(高慢と偏見)のよう。(映画には出てこなかったが、ポターのお父さんがナショナル・トラストの会員だった)
ポターが守った息を呑むほど美しいイギリス湖水地方の景色も堪能できる。

さて、少女のポターが夢想に浸り、別世界へといざなわれるシーン。動物たちとポターが戯れ・・・・・たのだろうか。実は、ここの記憶がすっぽり抜けている。
この瞬間、劇場内に子供の泣き声が轟いたのだ。一気に現実に引き戻される私(と観客全員)。


  1. 2007/09/19(水)
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トランスフォーマーVS.清水ミチコ

13日の夜、J-WAVEの「Docomo Making Sense」での三谷幸喜と清水ミチコのトークより。

「私、これまでどんな映画でも、つまらないと思ったことが無いんですけれど・・・」
と、切り出すミッちゃん。

「でも、さすがにこれは、金返せ、と思いましたよ。
 しかも、3000円のスーパープレミアシートだったんですよ!」

「そんなに面白くなかった?」

「何よりも許せなかったのは、最後に教訓を垂れるんですよ。ロボットが

「あれは、ロボットじゃなくて、宇宙から来た生命体です」

「私にはロボットにしか見えないもの。 ロボットが教訓を垂れちゃいけないでしょ。
 fふぉ@lがgb◎fl▽おbぁぱk□あf%a (翻訳不能)」

ロボットが教訓垂れてるときの声マネらしい(笑)
クソミソに言いつつ、しっかりものモノマネするミッちゃんが好きだ・・・。
あ、ちなみに、題名は言ってなかった(と思う)けど、すぐに分かりますね。

トランスフォーマー

一方、ツキイチゴローでは大絶賛され(ゴローちゃん感極まって語り倒す)、まさに賛否両論のこの映画。私は俄然、ミチコ派だ。

私も子供のときに超合金のおもちゃ遊びをしたけれども、だから感動するかどうかは別の話。期待値は高かったけど、鑑賞中の体温は終始低めだった。
家の周りでのかくれんぼとか、両親とのやり取りとか、笑えないのに無駄に長く・・・
トランスフォームシーン以前に、笑いのツボが合わなかったのが口惜しい。
そのトランスフォームシーンもてんこ盛りなので、その感動も薄れ・・・・
でも、続編が決定しているってことは、世間一般では吾郎派が多かったということなのか。

ちなみに、このラジオ番組「DoCoMo Making Sense」(月〜金、23:45〜24:00)での二人のトークは書籍化している。
ラジオも面白いけれど、本だと二人の掛け合いが際立って、かなり笑えます。

むかつく二人
むかつく二人
三谷 幸喜 清水 ミチコ
幻冬舎 2007-01

おすすめ平均 star
star面白いよ むかつきませんけど
star面白い。



  1. 2007/09/13(木)
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警察VS警察官、そして踊る大走査線

9/11の夕刊の社会面に小さく掲載された記事を見つけた瞬間、「よかったねぇ・・・」と思わず声に出た。

「内部告発の警官が勝訴 愛媛県に100万円賠償命令」
愛媛県警の捜査費不正支出を内部告発した巡査部長仙波敏郎さん(58)が、報復人事で精神的苦痛を受けたとして、県に損害賠償を求めた訴訟の判決で、松山地裁は11日、請求通り100万円の支払いを命じた。

仙波氏は2005年に記者会見し、1973〜95年に所属したすべての警察署で捜査費の不正支出があったと告発。愛媛県警はその直後に通信指令室企画係を新設し、地域課鉄道警察隊に所属していた仙波氏を異動させた。通信指令室企画係の企画主任というポストは名ばかり、中学生の職場体験や無線講習の資料に目を通すだけの毎日だったそうだ。高橋正裁判長は、判決理由で「配置転換は報復で、社会通念上、著しく妥当性を欠く」と違法性を認めた。

これまでなら、こういう判決はでなかっただろう。
常々、国家権力が敗訴する場合、ある種の力が働いて、メディアの扱いが虫眼鏡が必要なほど小さくなるか(逆に意図的に大きく取り上げられたり)、よほどマズイ事件の場合は大スクープが天から降りてくる。悲しいかな、本日のニュースも、各社メディア(TV・新聞)の扱いは最低限の形式的なものだった。とても画期的なことなのに。

警察VS.警察官警察内部告発者・ホイッスルブロワー愛媛県警の仙波敏郎さんのことを詳しく知ったのは、「警察VS.警察官」(原田 宏二著)で。登場する3人の警察官の一人、「愛媛の岩窟王」。ブログを辿ると、読んだのが約1年前。同じ原田 宏二氏の前作「警察内部告発者・ホイッスルブロワー」で稲葉事件に涙し、この「警察VS.警察官」でまたまた涙。

仙波氏は24歳で巡査部長試験に合格し、初めて赴任した警察署で、当たり前のようにニセ領収書の作成を指示される。それを断った仙波氏は組織で不当な扱いを受けるようになる。
ある日、会計課長から「書き写せ」と渡された領収書には見ず知らずの人の名前と住所、金額が書かれてあった。それは警察に生き残るための「踏み絵」だったのだ。彼は「文書偽造になる」と突き返した。翌年も断ると、今度は署長から「君は組織の敵か味方か」とチクリ。昇任試験を受けた時は、上司から「君は通らんよ」と告げられる。「領収書を書いていないから」という理由で。「領収書を書かないと出世できない」と知った仙波氏は、昇進を諦め、現場で生きいく決心をする。

踊る大捜査線 THE MOVIE警察官僚VS警察官を描いた映画といえば「踊る大走査線」だが、「踊る〜」にも描かれない(描けない)闇の部分。青島刑事だって、この問題にぶつかっているはずなのだ。でも、さすがに青島刑事に「事件は現場で起きているんじゃない!警察内部で起きてるんだ!」なんて言わせられないだろう(「県庁の星」の織田裕二はそういう役回りだったけど、報復人事で飛ばされてるし)。映画で署長たちが部下の未清算の領収書をこっそり捨てるエピソードがあったが、実態はもっと生々しいようだ。

「警察VS.警察官」の著者である原田宏二氏は、北海道警の元釧路方面本部長で、警察の最高幹部OB。定年で退官した後、元部下の稲葉氏の逮捕がきっかけとなって立ち上がり、マスコミに向けて警察の裏金問題を告白した。これもすごいことだ。当然の結果、警察からかなりの圧力があり、OBや同僚、市民から多くの脅迫や嫌がらせを受ける。また不正に加担した自身への批難も集中した。

原田氏が仙波氏に連絡を取ったとき、仙波氏は冷ややかな対応だったと言う。不正に手を染めたあなたと私は違う、というわけだ。原田氏はノンキャリながら警視長というポストまで上り詰めている。自身がおっしゃるとおり、それだけ不正に加担してきた証。裏金工作による恩恵(接待、異動時の餞別など)を自らも享受してきた。対する仙波氏は憧れの警察になった直後からずっと冷や飯を食わされてきた。「職務怠慢が理由ではなく、不正に手を出さなかったという理由で。彼は記者会見で初めて不正を告発したのではなく、34年間不正と戦ってきたのだ。

日本中にこれだけの警察官がいて、OBがいるのに、それが表面化しないということは、その数だけそれを黙認している人がいるということになる。これが一番寒々しい。最終的に、長いものに巻かれてしまう、ということか。
最近ようやくカラ出張や裏金、癒着が表面化してきたが、深いところまでメスは入らない。地方自治体も社会保険庁も政治家も不正続出だが氷山の一角、取り締まる側が同じ穴のムジナなのだから、調査は進まないだろう。原田氏の著書によると、警察の監視役のはずの公安委員会、監査委員、議会、知事までもが取り込まれているし。

ちなみに、岩窟王といえば、デュマの「モンテ・クリスト伯」の邦訳名でもある。無実の罪を着せられて長い間岩窟(牢獄)に投獄された主人公が、脱獄し陥れたヤツラに復讐を果たす話。
また、この主人公エドモンド・ダンテスになぞらえて「昭和の岩窟王」と呼ばれた吉田石松の冤罪事件(吉田岩窟王事件)がある。岩窟王のイメージは、ただの復讐劇ではなく、虐げられてきた者の積年の苦しみが色濃い。
仙波氏は投獄されたわけではないが、長い間不当な扱いを受け一人で戦ってきた。「警察VS.警察官」にはあえて説明は無かったように思うが、原田氏が仙波氏を「愛媛の岩窟王」と命名したのはそういうことなのだろうか。

B00008NX3IB00023PJEM「モンテ・クリスト伯」はとても長い小説だが、フランスで度々映画化されているようだ。最近でも、ジェラール・ドパルデュー主演のTVドラマがフランスで視聴率50%を超える大ヒット。
ジム・カヴィーゼル、ガイ・ピアース出演の映画「モンテ・クリスト-巌窟王-」。
日本では、内野聖陽さん主演で舞台化。


なお、この日の日経夕刊の社会面で一番大きかった記事がこれ。紙面の1/3。
 ↓  ↓  ↓
「足立区教委、学力テスト問題を事前配布・1ヶ月前、校長会で」

これはこれで、とんでもニュースだけれど、1ヶ月前の事件ではなく”テストの1ヶ月前に配布した”と言うことであって、事件そのものは2年半前の話。
足立区は最近の学力テストでも、小学校の教員がテスト中に児童に正解を教えていたことが発覚し、記事が雪ダルマ式に大きくなっている。

ここで疑問なのは、今回の事件発覚に至るまで一体どの部分で2年費やしているのかということ。マスコミに通報したのは誰なんだい。
履修漏れ問題の時のように、文部科学省と教育委員会の実権争い(推測)が関係するのか、それとも校長や教師の報復か。

この日の夕刊から浮き出たバトル、警察VS警察官、文科省VS教育委VS教師。
そして被害者は、実直な警察官、真面目な教師と生徒たち。

  1. 2007/09/12(水)
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シャーリーズ・セロンの重み

サイダー・ハウス・ルールあの音楽(レイチェル・ポートマン)を聴くだけでパブロフの犬の如く涙腺が緩み、心がじんわりあたたかくなる「サイダーハウス・ルール」。
CATVで再放送される度に、つい観てしまう。

舞台は1940年代のニューイングランドのメイン州。特産物は、映画にも登場するロブスター、そして映画の主要ファクターでもあるリンゴ。

孤児院に一本だけ所蔵する映画、モノクロの「キングコング」。繰り返しの上映でくたびれたフィルムが、肝心なところで切れてしまうのも恒例の楽しみ。そして、子供たちからラーチ院長(マイケル・ケイン)への矢継ぎ早の質問攻め。
アル中の母親から生まれ重い気管支炎に罹っているファジーは、キングコングのアンへの恋慕を母への慕情だと思い込んでいる。

サイダーハウス・ルール (The Cider House Rules)
「おやすみ、メイン州の王子、そしてニュー・イングランドの王」

孤児院で育ったホーマー(トビー・マグワイア)は、海を見たことが無い。アメリカ広しと言えどもメイン州は海に面しているのに。
その後、孤児院を出たホーマーが体験するのは、初めてのことばかり。
キャンディ(シャーリーズ・セロン)と一緒に行くドライブイン・シアター。
初めて観るキングコング以外の映画(「嵐が丘」)。

そして、初めて目にする海。潮の香り。波の音。

さて、毎回、あるシーンに近づくと、私の動悸が早くなる。
私の頭の中で、ジョーズのテーマが鳴り響き、警告の鐘が鳴り響く。

「トビーッ!後ろっ!後ろっ!」


サイダーハウス・ルール

テンパッている、トビーの必死の形相。

この直前、トビー目掛けて、思いっきり助走するシャーリーズ。
ホップ・ステップと忍び寄る巨体(対トビー比)。
楽しいはずの浜辺の戯れが、私には恐怖シーンに映る。

サイダーハウス・ルール サイダーハウス・ルール

どう見ても、バランスめちゃ悪。トビーの体勢、腰に負担がかかっている。
一方、シャーリーズも、今にも地面につきそうな足を必死で曲げ、大変そう。

このシーンが、なぜにポスターに引用されているのかが大いなる謎である。

サイダーハウス・ルール The Cider House Rules

それでも、さすがに、二人の裸体を並ばせるには、バランスが悪すぎたのか。
それとも、シャーリーズの完璧なボディを前にして、トビーが臆したのか。

どちらにしても、シャーリーズをピンにして正解だったと思う。絵的に。

シャーリーズ・セロン 

せめて、蜘蛛に刺された直後のトビーならね。

トビー・マグワイア  ちょいマッチョ。



 これだけで泣ける・・・

  1. 2007/09/11(火)
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