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「ブラック・ダリア」のポスター、「あれ?デジャヴュ?」と思っていたら・・・
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いくら同じジェームズ・エルロイ原作とはいえ・・・これじゃ、否が応でも「L.A.コンフィデンシャル」と比べてしまうやないのっ!
「L.A.コンフィデンシャル」の監督はカーティス・ハンソン。「L.A.〜」は最高だし、直近の「イン・ハー・シューズ」も良かったです。
そして、「ブラック・ダリア」は、「ファム・ファタール」以来というブライアン・デ・パルマ。今回は、「ブラック・ダリア」を観るというより、「デ・パルマさんが久しぶりに撮った映画」を観るつもりで行ったので、過度の期待は捨て、ある程度の覚悟をもって臨みました(もしもの夢オチ対策)。今回それが、いい意味で肩透かしでしたけど。
ちなみに、原作はかなりエグいです。デ・パルマの映画の方が大人しかった(笑)
原作は、実際あった殺人事件に作者エルロイ自身の幼少期の体験が投影され、あらゆるものの闇が浮き彫りにされます。ブラックダリアにのめりこんでいく刑事の心の闇(=エルロイ自身の闇)、女の背負う暗い過去、退廃したハリウッド産業や不正を行う警察・・・。原作自体が長くて複雑に絡み合っているので、焦点がぼやけてしまった感は否めません。猟奇殺人の映画だと思って観た人は中だるみするでしょうし、原作ファンは心の闇の描き方や健全すぎるバッキー(ジョシュ)を不満に思うかもしれません。一番満足したのは、デ・パルマファンでしょうか。(え?消化不良?)
一方、同じく重層的な原作の「L.A.コンフィデンシャル」は、脚本(脚色)が素晴らしかった。映画は脚本が命。今回は脚本がデ・パルマではなくジョシュ・フリードマンという方。これまで手掛けた脚本は「宇宙戦争」と「チェーン・リアクション」・・・って、なんだか微妙です(笑)。が、もし脚本がデ・パルマだったら・・・それもビミョーです。
40年代のアメリカの裏社会やデ・パルマの得意技が散見されたのは良かったです。特に、死体発見→別の事件現場→元の死体遺棄現場、の間をカメラが縦横無尽に飛ぶのは見もの。せっかくのデ・パルマのこだわりシーンも、怖けりゃ目を瞑ってたりする私ですが、螺旋階段(噴水)のシーンでばっちり目のピントが合ってしまい、「ミリオンダラー・ベイビー」のあの瞬間同様に脳裏に焼きついてしまいました。それにしても、脚本にはなかった階段シーン、デ・パルマってホント、”めまい”が好きなのね・・・。微妙な三角関係は、「L.A.コンフィデンシャル」にもありましたが、今回は、ケイ(スカーレット・ヨハンソン)とリー(アーロン・エッカート)のカップル、そしてリーの相棒のバッキー(ジョシュ・ハートネット)。ただ、ジョシュはアーロンと比べても青臭く見えるし(実際10歳の年齢差)、スカーレットも、体は大人で劇中タバコをスパスパ吸ってますが、なんとなく背伸びしているように見えます。まだ20歳ちょっとなので当たり前なんですけど。「L.A.〜」の、ラッセル・クロウとガイ・ピアーズ、そして、キム・ベイシンガー姐さんが渋かったので、つい辛口に。
©WireImage.com↑プレミア試写会。真ん中は、原作者のジェイムズ・エルロイ58歳。そしてジョシュ28歳、スカーレット22歳。写真ではエルロイが老けて見え、逆に両脇の2人が少年少女に見えます。それにしても、ジョシュ、なんだかとても嬉しそうだ(笑)
スカーレットは、子役の時は個性派俳優かと思ったら、歯を矯正して以来、セクシー路線まっしぐら(仕方ない、あの体だから)。確かにカメラ映えはするものの、大人の演技はまだぎこちなく見えます。
そして、忘れ去られた頃に、ようやく登場したヒラリー・スワンク(マデリン役)。ジョシュ扮するバッキーが「レズバーで一番美人」と思うだけあって、別人のように綺麗ですが、エリザベス・ショートには全く似ていません。最初は上品なのにだんだんと下品になっていくのは化けの皮が剥がれたのか、それとも演出なのか?
原作ではカッコいい、マデリンの妹マーサ役にレイチェル・マイナー。どっかで見たことあるなぁと思ったら、マコーレ・カルキン君(もう君じゃないが)の元妻でした。
しかし、この映画で一番印象に残ったのは、なんといっても、ブラック・ダリアこと殺されるエリザベス・ショートを演じたミア・カーシュナー(Mia Kirshner)です。

スカーレットが出ている時はなんだか居心地の悪さみたいなものを感じたのですが、ミア演じるエリザベスが登場すると、俄然映画の中に引き込まれます。しかもエリザベスは、残されたフィルムの中でのみ生きているので、それを見るバッキーやリーと居たたまれない気分を共有し、フィルムの中で媚びるというミアの演技にはスカーレットとは別の意味での居心地の悪さを感じました。
リーとバッキーは2人とも元ボクサーの警官。それぞれ、Mr.ファイアとMr.アイスという異名を持ち、警察が主催するボクシングの八百長試合で対決します。それによって、2人を含め警察中が一儲けします。八百長ながら、本気で打ち合い、前歯が吹っ飛んだりします。まさに、ファイア(火)とアイス(氷)の真剣勝負。
ファイア VS アイス・・・。
それって・・・・
あぁ、いつもの妄想がっ!ちなみに、私はジョシュを見ると、どうしても彼を思い出してしまっていけません。

↑ 左が「英雄の条件」のトミー・リー・
右がジョシュ・ハートネットです。念のため。
なんだか、「サンキュー・スモーキング」といい、急にアーロン・エッカート(Aaron Eckhart)密度が高くなっている今日この頃。ある時は「エリン・ブロコヴィッチ」でジュリア・ロバーツのお相手、そしてある時は「ベティ・サイズモア」でレニー・ゼルウィガーのダメ夫を演じていたそうですが、はっきり言って全く覚えてません。↑これだもん、仕方ないか。では「サンキュー・スモーキング」でお会いしましょう。
オープニングで、見馴れない「NU IMAGE」というクレジットが出た時、相方が「おっ!」と身を乗り出しました。その会社のダニー・ディムボート氏(Danny Dimbort)と、なにやら昔の知り合いらしく、エンドクレジットでその名前を見つけて喜んでました。ダニー・ディムボート氏は「16ブロック」(16 BLOCKS)の製作総指揮もしているようで、相方は「急にメジャー作品連続でどうしたんだろう?」と不思議がっております。昔、彼のパーティーに行ったら、なかなか誰も来なくて二人で待ちぼうけしていたことがあったそうで、今ではもうそんなことはないのでしょうね。

