「遊☆戯☆王」は、週刊少年ジャンプで連載され、アニメ化もされた漫画。カードゲームが世界中で売れ、アメリカではポケモン超えるほどの人気となっているそうだ。
実は私もよく知らないのだが(笑)、最近、「萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか」(堀淵 清治 著)を読んだばかりだったので、「16ブロック」に出てきた時はなんだか嬉しくなった。
この本によると、2002年にアメリカで「SHONEN JUMP」が創刊され(掲載作品は、ドラゴンボール、遊戯王、ワンピース等)、好調な売れ行きの背景には、この「遊☆戯☆王」や「NARUTO」カードの付録人気があったそうだ。この本を読むと、日本のマンガがこの20年間でどのようにアメリカや世界に浸透していったのかが分かる上、アメリカの出版流通やアメコミ業界事情が分かって面白い。
小学館VIZの創設者である著者の堀淵清治氏は、アメリカでのマンガ出版社の立ち上げから、その後20年以上もの間マンガビジネスに関わってきた方で、その間に立ち塞がった様々な壁や意外な幸運、逆風と追い風にもまれながら奔走する姿が見て取れる。勝利の女神として、高橋留美子が度々登場したりするのも面白い。
本に出てくるアメリカで出版されたマンガは、読んでいないものが多いので、いつか読んでみようという気になる。
アメリカでは、「犬夜叉」マニアやアメリカ初の少女漫画ブームといった新現象が起こり、日本のコスプレ(COSTUME PLAY)がそのまま「COSPLAY」という新英語として通用。最近では、一般書籍の売上総合ランキングでも上位に食い込んでくるくらい「NARUTO」の勢いがすごい反面、日本で爆発的なヒットとなった「NANA」がまだ大ヒットまでには至っていない背景も興味深い。
堀淵清治氏は、現在、サンフランシスコのジャパンタウンに、日本映画とアニメの専門の映画館を建設する準備をされているそうだ。
堀淵氏は、ニューズウィーク(10/18号)の「世界が尊敬する日本人100 」に挙げられていたのだが、
漫画の主人公、”Naruto ” も その一人に選ばれていた(爆)
いやぁ、忍者をめざすナルト君て、そんなにスゴイのか。これは読まないと・・・・・・って、そういう問題じゃないような(笑)貴重な一人分の枠を 架空の人物 に与えてしまって、いいのか、日本人?
当然、アメコミ業界の話も出てくる。一度低迷したアメコミ市場が今活気を取り戻しているのは、映画を観ていても分かる。その起爆剤が日本の漫画であるなら、漫画に感謝、感謝だ。
マーベルは、「X−MEN」などを創り出した人気クリエイターたちが会社を辞めて、別会社を設立(イメージ・コミックス)したため、新しいキャラクターを創れなくなり、一度破産申告している。そのマーベルの再建に貢献したのが、マーベル原作の映画、X−MEN、ブレイド、スパイダーマン、デアデビル、ハルク、パニッシャー、ファンタスティック・フォー。
DCコミックス(ワーナー傘下)は、「スーパーマン」「バットマン」など映画化したアメコミの老舗的存在であるが、マーベルから刺激を受けて、旧ヒーローの続編や「Vフォー・ヴェンデッタ」を製作。
ダークホースは、ヒット映画「スター・ウォーズ」や「エイリアン」「ターミネーター」のライセンスを取得してコミックを出版し、「アキラ」「オールドボーイ」「シンシティ」と映画化された作品も多い。大ヒット映画「マスク」を製作。(「萌えるアメリカ」では「マスク」がジム・キャリーの映画デビュー作となっていたけど、その前に主演した「エース・ベンチェラ」が大ヒットしている)
ちなみに、マーベルから独立して作られたイメージ・コミックは、それまで出版社が持っていた著作権を原作者が所有するという新しい形態を打ち出したが、アーティスト気質の高い作家優先の出版社のため、締め切りを破ったり、作家同士の確執があったり、批判も多いようだ。代表作はスポーンなど(Wikipedia)。
↑って、あかんやん(笑)分かりやすい集団やな。
こういう視点で映画を観るのも、また面白い。
今年は「Vフォー・ヴェンデッタ」「スーパーマン・リターンズ」「X-MEN」が公開されたし、来年は「スパイダーマン3」「ファンタスティック・フォー2」、2008年は「バットマン The Dark Knight」、「アイアンマン」(公開未定)などが控えており、この勢いなら、いずれX-MENの続編(スピンオフ)も実現しそうだ。
次は、 「オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史」(パトリック・マシアス著、町山智浩 翻訳 )を読む予定。なんだか、とてつもなく面白そうなんだけど(笑)


