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「ディスタービア」の赤毛の女

えーと、つまり、あの赤毛のスリップドレスの女の正体は・・・・・・

David Morse×Anthony Hopkins
ターナーの尊敬する人は、ハンニバル・レクターとみた。

映画が始まって、グイグイ映画に引き込まれた。
冒頭の衝撃もさることながら、テンポやノリの良さが好みに合った。
これは面白い、掘り出し物だ、と思った。期待値がどんどん上がる。

えー・・・・・・・ ラスト30分前までは

採点するなら4分の3まで100点、残り4分の1が30点。
でも総合的には、嫌いじゃない。むしろ好き。

冒頭のシーンに驚愕。そして涙が溢れた。
高校生の男の子と父親がコーラ片手にフライ・フィッシング。
微笑ましい光景の後に訪れた、突然の悲劇。
(この映像を、運転中の携帯電話使用禁止キャンペーンに使うと効果があるだろう)

そして1年後。辛い過去を引きずるケール(シャイア・ラブーフ)。
教師の何気ない一言が彼の心の傷をえぐり、一発見舞って情状酌量で自宅軟禁。
足にはGPS監視装置を取り付けられ、自宅から30m離れると警察が駆けつける。
たかだか教師を殴ったくらいで、どれほどの拘束力が・・・?と思うものの、
担当の警察官が殴られた教師のいとこで、権力をカサに公私混同。

その結果、自宅軟禁が自宅監禁レベルの効力を発揮することとなる。
これで、「裏窓」のジェームス・スチュアートと似た境遇の一丁上がり。

Rear Window × disturbia

そして、このGPS付の足枷が、映画を俄然面白くし、なかなか良く出来た設定。

Twinkie tower部屋は散らかし放題、ゲーム三昧、ピーナッツバターをスプーンですくってチョコレートディップ(見ているだけで胸焼け)してお腹ピー・・・と、なんともヘタレなケール君。冒頭と同じ少年とは思えない。あまりにも暇すぎて、ボンドでくっつけてトゥインキーの塔をせっせと作り始める始末。
ほとんど辛い過去とは何ら因果関係がないと思われる(思いたくない)だらしなさ・精神年齢の低さだが、思い出の詰まった父の部屋に向ける戸惑いの表情には胸を打つ。

ある日、隣に越してきた女の子を覗く誘惑に勝てず、意を決して恐る恐る父の書斎に踏み入れるケール。

あぁ・・・これできっと閉ざされた少年の心が徐々に溶かされ、
事件と共に過去の辛い経験を乗り越えていくのね・・・・

と思いきや

おーい。父さんのことは、どこいったーーー?
途中からふっつり消えた父の影。
あんなに入るのを躊躇っていた父さんの部屋も、覗きに夢中でズカズカ。
悪友ロニーの方が臆してるし。
別にずっと引きずってろとか、目に見えて克服の一線を見せろとは言わないけども、
冒頭のショックから、まだ・・・・私の心の整理がついてない(笑)

父さん演じるマット・クレイヴン、「デジャヴ」に引き続き、ご無体な扱い。
あの時も、あんな悲惨な目に遭ったというのに、皆からすぐ忘れ去られてしまった。
出演時間もほぼ同じだ(涙)

Matt Craven
短い時間ながら、お父さんにしたいランキング急上昇中!(私の中で)

中年太りに差し掛かったキャリー=アン・モス母さんに至っては、
少なくとも画面で見る限り過去を引きずっている様子は無し。
それどころか、片耳ピアスのこじゃれたモースたんになびいてるし。

だったら、あんな素敵な父さんを死なす必要あったんですかい?
父さん不要なら、最初から母子家庭でよかったんでは・・・・
なんだかこれでは、自宅軟禁への布石というか、一見なーんも考えてないおバカな男の子風だけど実は陰の部分もあるんだぜっていう、女の子のハートを鷲づかみにする切り札扱いというか。

「トランスフォーマー」といい、長身美女との組み合わせが相変わらず似合わないシャイア君。それが等身大のリアル感があっていい。
隣に引っ越してきたアシュリーは、渋面がケイト・ブランシェット、笑顔がケイト・ハドソン、でもバディは「スイミング・プール」のサニエの完璧さ(笑)
昔から、隣に住む女の子は、美少女と相場が決まっている。
キャメロン・ディアス、エリシャ・カスバート、キルスティン・ダンスト・・・(ん?あれ?)

Sarah Roemer

iPod彼女にiPodをプールに落とされそうになったケールが、
必死の形相で叫ぶ。「それ、60GBなんだ!」(推定$500) 
あぁ、なんという説得力(笑)。そして効果てきめん。

「リバー・ランズ・スルー・イット」「ファイナル・デスティネーション」「ガール・ネクスト・ドア」「裏窓」「殺しのドレス」「ボディ・ダブル」「シャイニング」「悪魔のいけにえ」etc.と、なんだか頭の中で寄せ鍋ができそうな映画だけど、お馬鹿コメディという出汁が効いていて、劇中何度も笑った。軟禁中という不利な状況下で闘う敵は、殺人鬼だけでなく、犬のフン爆弾を仕掛ける近所の悪ガキだったり。

意外に掘り出し物だった「セルラー」のノリにも似ている。
サスペンスだけどバカ要素満載、緊張感と脱力感がmixしているところとか。
「セルラー」は携帯電話の特性を活かした、現代版サスペンスだったが、
今回は、iPodにYouTube、Xbox360、今どきの若者のマストアイテム満載。

映画の宣伝に現代版「裏窓」&ハイテクアイテム満載と銘打たれていたので、
身動きの取れない少年がハイテク駆使して殺人鬼と応戦する話かと思ったら・・・
オイオイ・・・・最後は体当たり勝負かよ

隣人のターナーからして、早々と家に訪ねてきてるし。
やたら神出鬼没な殺人鬼ターナー。出るぞ~出るぞ~出たぁ!のお約束芸。
人里離れた山奥じゃあるまいし、あんたら住宅街のど真ん中で、
何を13日の金曜日みたいなことを・・・・

Disturbia × The Haunting
地下室にホーンティング?

ラスト30分が30点というのは、ハラハラではなくてイライラさせられるから。
アシュリーよ、一刻も争う紛い無き緊急事態、電話じゃなくて大声で叫ばんかい
ケールよ、殺人鬼が数歩で戻ってくる状況下で、無防備に背後を晒すな

そして怒涛のラストは、ハラハラドキドキというか、もはや笑いの域。
これがコメディ抜きで真面目に作られたサスペンス映画だったらシラけるとこだけど、 相方は手をたたいて喝采。もはや「死霊のはらわた」のノリですな。
だって、愛しのモースたんが、あんな(笑)

あぁ、惜しい。この落差が・・・・この詰めの甘さが・・・・
ラストがああじゃなかったら・・・・・両親にも勧められたのに(笑)

一番惜しむべくは、シリアル・キラーのターナーには、エド・ゲインのような異常さも、ハンニバル・レクターのような知的さも垣間見れないこと。
なんでテキサスからこんな街中に越して、危険を冒しているんだろうか、この人は。
頭隠して尻隠さずというか、脇が甘いというか・・・安直なサイコなことよ。
ならば赤毛フェチたる倒錯ぶりが見たかったもんだ。(「パフューム」を見習いたまえ)
これでラストに現れるのが、女装したモースたんだったら最高でした。

David Morse×Anthony Hopkins
レクターの爪の垢でも煎じて飲んでなさい
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